コードギアスシリーズの登場人物(コードギアスシリーズのとうじょうじんぶつ)では、テレビアニメ作品『コードギアス 反逆のルルーシュ』とその続編及び関連作品に登場する架空の人物について記述する(扱う作品については下記参照)。数編に登場するキャラはアニメ版『コードギアス 反逆のルルーシュ』と異なる点を記述する。
PSP・PS2版のゲームについてはコードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORSを参照。
漫画作品『コードギアス 反攻のスザク』『コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー』のオリジナルの登場人物はコードギアス (漫画)を参照。共通人物についてはこちらに記述する。
本項内での作品名の呼称[]
本項では、便宜上作品名を以下のような略称で呼ぶ事とする。
- テレビアニメ版『コードギアス 反逆のルルーシュ』『コードギアス 反逆のルルーシュR2』 ⇒ アニメ版、R2
- 小説版『コードギアス 反逆のルルーシュ』 ⇒ 小説版
- ドラマCD版『コードギアス 反逆のルルーシュ Sound Episode』 ⇒ ドラマCD
- ドラマCD版『コードギアス 反逆のルルーシュR2 Sound Episode』 ⇒ R2ドラマCD
- DVD特典『コードギアス 反逆のルルーシュ ピクチャードラマ』 ⇒ ピクチャードラマ
以下は、原作アニメ準拠ではない設定などを用いたパラレルワールド作品となる。
- 漫画版『コードギアス 反逆のルルーシュ』 ⇒ Asuka版(連載している雑誌が月刊Asukaであるため)
- 漫画版『コードギアス 反攻のスザク』 ⇒ 反攻のスザク
- 漫画版『コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー』 ⇒ ナイトメア・オブ・ナナリー
- ゲーム『コードギアス 反逆のルルーシュ ニンテンドーDS版』 ⇒ DS版
主要人物[]
- ルルーシュ・ランペルージ
- 声 - 福山潤、大原さやか(少年時代)
- 本名はルルーシュ・ヴィ・ブリタニア、元神聖ブリタニア帝国第11皇子。普通の学生として暮らしていたが、シンジュクゲットー襲撃の際にC.C.と出会い「ギアス」の力を得たことを機に、仮面の男「ゼロ」を名乗り黒の騎士団を率いて祖国ブリタニアに反逆する。アニメ版・Asuka版の主人公。
- 枢木スザク(くるるぎ - )
- 声 - 櫻井孝宏、渡辺明乃(少年時代)
- 日本最後の総理大臣である枢木ゲンブの息子であり、ルルーシュの幼馴染。過去に起こった出来事から、日本人でありながら名誉ブリタニア人としてブリタニア軍に所属し、かつての親友であったルルーシュと対立する。『反攻のスザク』の主人公。
- C.C.(シーツー)
- 声 - ゆかな
- ブリタニア軍に捕獲されていた不老不死の少女。自分の願いを叶えることを条件にルルーシュに絶対遵守のギアスを授け、その後ブリタニアに反逆するルルーシュの「共犯者」としてルルーシュと行動を共にする。
- 紅月カレン(こうづき - )
- ナナリー・ランペルージ
- 声 - 名塚佳織
- ルルーシュの同腹の妹であり、本名はナナリー・ヴィ・ブリタニア。栗色のウェーブがかった髪と青色の瞳を持つ。幼少期に母・マリアンヌの暗殺事件に巻き込まれ、その際に足に銃弾を受け歩行能力を失い、さらに目の前で母を殺された精神的ショックから視覚も機能しなくなっている。しかし真実は、V.V.に犯行を偽装するために目撃者として仕立て上げられたうえ、シャルルのギアスで記憶を書き換えられ視力を封じられていた。聴覚と皮膚感覚は常人より発達しており、スザクを手に触れただけで判別したり、ネコのアーサーの足音を聞いただけで足が悪いことを見抜いたりした。
- ゼロの正体がルルーシュである事は知らず、顔を合わせたことのあるC.C.が共にクラブハウスで暮らしている事にも気づいていない。中等部だが生徒会の仮メンバーとして高等部の生徒会室によく顔を出していた。
- ブラックリベリオンの際V.V.の手で拉致され本国に皇女として帰還し、『R2』では自らの意思でエリア11総督に就任。ユーフェミアの遺志を継ぐべく行政特区日本を再建するも黒の騎士団が亡命したことで失敗する。
- エリア11に総督として赴任する直前に、ルルーシュと会話をした一件以降、兄とスザクに対し疑念を抱くようになる。
- 第二次トウキョウ決戦でフレイヤの爆発に巻き込まれ死んだと思われたが生存しており、シュナイゼルからゼロがルルーシュであった事やギアスの事を知らされた上で、ルルーシュと敵対する。ダモクレスに移ってからはルルーシュの罪を裁く為に、フレイヤの発射装置=ダモクレスの鍵を持つ。最終局面において、シャルルのギアスを打ち破って瞼を開きルルーシュと対面、ルルーシュを止め自身が世界中の敵意と悪意を引き受ける決心を秘めていた。そのためにダモクレスの鍵をルルーシュには渡すまいと抵抗するが、その意志を知ったルルーシュにギアスをかけられ鍵を渡してしまう。
- その後、公開処刑前のパレードで見せしめにされるが、ゼロに討たれ自らの元に転げ落ちたルルーシュの手を取ったとき、彼の悲壮な覚悟を悟る。涙を浮かべながらルルーシュへの想いを伝え彼の死を看取った。ゼロレクイエム後、ゼロとシュナイゼルを引き連れて日本の首相となった扇と対面し、握手を交わしている。
- 【ピクチャードラマ・DVD8巻】マリアンヌ暗殺事件以前は、現在のおとなしい性格とは対照的にルルーシュも手を焼くほどのやんちゃな子供だった。
- 【小説版】戦前、ルルーシュと共に留学生として枢木家の土蔵で暮らしていた。ルルーシュ以外の人間に心を許さず、兄に依存しており、兄が居ないと暴れるなど、心の傷は癒えていなかったが、スザクと接して仲良くなるうちに、少しずつ落ち着きを取り戻した。ゲンブの策謀によって殺されかける(「ザ・スニーカー」収録時には実際にゲンブに襲われ殺されかけるシーンがある)が、スザクによって命を救われる。
- 『R2』ではブリタニアに戻ってから総督就任までの彼女とその周辺についてが描かれ、消息不明だと言われていたルルーシュの身を案じている様子が書かれている。また、その中で過去の出来事から逃げないで、自分の理想のために綺麗な事だけでなく汚い事もやると決意している。総督に就任して行政特区日本の再建失敗に落胆するも、イレヴンの不利益にならない政策を進めようとしたり、また作中で起きた事件で首謀者に対し、あえて敵地に1人残り説得するという大胆な行動にも出ている。エリア11を「矯正エリア」から「途上エリア」に昇格させるという実績を残した。生徒会メンバーに会いに行くことは、シャルルの命により禁じられている[1]。
- 【ドラマCD・長編「戻らない 夏の 日」】初対面時にルルーシュに対して暴行を働いたことでスザクに良い感情を抱いていなかった。ゲンブとの政略結婚(ルルーシュの機転によってなくなる)の話を知り逃げてしまったことが、3人の関係に変化を与えるきっかけとなった。
- 【ナイトメア・オブ・ナナリー】この作品の主人公で、神聖ブリタニア帝国第12皇女。ミサイルにより壊滅したシンジュクにいるルルーシュを助けるために、1人でシンジュクに向かう。しかしその惨状に自らの無力さと激しい怒りを感じた時、ナナリーの前に“魔道器”と呼ばれる「ネモ」が現れる。ネモと契約したナナリーは、「未来線を読むギアス」と、鋼の巨人のような異形のナイトメア・マークネモを与えられる。ネモの姿はナナリーにしか見えない。ナナリーのことを気遣ってくれる親友のアリスとは、戦場で互いの正体を知らぬまま敵対することになる。ホテルジャック事件やサイタマ事変にも参加、ネモと共に理不尽な暴力に立ち向かう。イレギュラーズの猛攻により窮地に陥った所をゼロに救われる。その後、精神世界においてゼロの正体が兄ルルーシュである事を知る。
- ロロ・ランペルージ
- 声 - 水島大宙
- 『R2』より登場したルルーシュの「弟」。幼少期にV.V.によって拾われ他者の体感時間を停めるギアスを発現、その能力によってギアス嚮団で暗殺を生業としていたが、心停止の副作用があった。ブラックリベリオン後にルルーシュの監視・抹殺とC.C.捕獲の任を受け、嚮団から機密情報局に派遣されてきた。ルルーシュが記憶を取り戻したことを知るも、その出自から生じた精神的弱点を突いたルルーシュの策に嵌り、見せ掛けの絆によって籠絡されることとなる。ブリタニア軍から強奪したヴィンセントを愛機とし、KMF戦でもギアスを併用することで高い戦闘能力を誇る。
- 一見すると内向的でナイーブに見えるが、必要とあらば味方も殺す冷徹さを持っており、機情の同僚からは嫌われていた。任務を果たすことだけを根幹としてきたが、弟としてルルーシュに接する中でもらった「誕生日のプレゼント」のロケットに固執し、籠絡されてからは自分の未来を約束したルルーシュに思慕の情を抱き、尽くそうとする。ルルーシュに対する独占欲から、ルルーシュの大切な存在であるナナリーやシャーリーには強い嫉妬心を抱き[2]、その結果シャーリーを殺害しナナリーも殺そうと目論んでいた。
- 第二次トウキョウ決戦後、ナナリーがフレイヤの爆発に巻き込まれ消息不明になったことで自棄になったルルーシュに、自身への憎悪の念を吐露され絶望。しかしルルーシュへの思いは変わることなく、シュナイゼルの策によって黒の騎士団メンバーに粛清されかけたルルーシュを、蜃気楼で救い出す。その際追手のKMF部隊から逃れるべくギアスを酷使した反動によって命を落とす。
- ルルーシュにとっては、監視役としての設定からナナリーの居場所を奪い取り、シャーリーを殺害した憎悪の対象で、完全な捨て駒でしかなかった。任務にかこつけて殺されかけたこともあったが、最期には「弟」として認められ、その遺体はルルーシュの手で埋葬され、墓標にはロケットが捧げられた。
- 【ナイトメア・オブ・ナナリー】この作品におけるブリタニア帝国の国教「エデンバイタル教団」の枢機卿ロロ・ヴィ・ブリタニアとして登場する。容姿はルルーシュに瓜二つな双子の弟だったが「双子の皇子は不吉」という言い伝えから、生まれてすぐにエデンバイタル教団に「出家」し、皇族としての地位も持たなかった。ルルーシュとナナリーが対日戦で“戦死”したことから、皇籍に復帰した。その経緯からルルーシュとナナリーに憎悪に近い感情を抱いており、ルルーシュ自身からも「呪われし愚弟」と呼ばれている。
アッシュフォード学園生徒会[]
- シャーリー・フェネット
- 声 - 折笠富美子
- 高等部2年生で生徒会所属の少女。ルルーシュの級友で水泳部に掛け持ちで所属している。ルルーシュを「ルル」の愛称で呼んで慕っている。
- 心優しく不正を嫌う真っ直ぐな少女で、ルルーシュのギャンブルも快く思っていない。明るく物怖じしない性格で、転校してきたばかりのスザクに対しても自ら進んで話しかけようとするなど行動力がある。
- 最初はルルーシュに好感を持っていなかったが、交通事故現場で被害者に因縁をつけた加害者を間接的に懲らしめたところを目撃し、ルルーシュに想いを寄せるようになる。ルルーシュとカレンが男女の仲にあると誤解したこともある。
- ナリタで父親が死んだ後、ヴィレッタにルルーシュとゼロの関係を示唆され、潔白を証明する為の尾行で彼がゼロである事を知る。ヴィレッタを銃撃し精神的に不安定だった所をマオに追い詰められ、ルルーシュの殺害を図るが彼への想いが彼女を思い留まらせた。ルルーシュのギアスによってルルーシュに関する記憶全てを失うが、自分が書いた手紙を見つけルルーシュ=ゼロだと知る。ルルーシュは自分達に危害を加えることはないと信じ、最後までゼロの正体を誰にも言うことはなかった。
- ブラックリベリオン後はシャルルのギアスによる記憶改竄に伴い、ゼロの正体を知る以前の状態になる。咲世子扮するルルーシュの言動に戸惑うこともあったが、ミレイ卒業イベント「キューピットの日」で学園公認のカップルとしてルルーシュとの関係を進展させた。その後ジェレミアのギアスキャンセラーによりギアスで失った全ての記憶が戻り、一変した周囲に対し疑心暗鬼になるが、ルルーシュの真意を察しその行いを全て許した上で支えになることを決意する。ジェレミアが起こした混乱の中でルルーシュの後を追う中で、その場に居合わせたロロに銃撃される[2]。ルルーシュが駆けつけるが手遅れで、永遠に変わらない彼への想いを言い遺し息を引き取った。
- 死後、「撃たれた銃弾が手にしていた銃から発射されたもの」という理由で、彼女の死は公式上自殺として処理された。
- 【Asuka版】ジョセフがゼロの日本開放戦線を囮とした作戦で死亡し、マオと接触した事でルルーシュを尾行した結果、ゼロの正体がルルーシュだと知る。その際ジェレミアが姿を現し、ゼロを捕獲しようとしたため銃撃してしまう。
- ミレイ・アッシュフォード
- 声 - 大原さやか
- アッシュフォード学園理事長・ルーベンの孫娘で、生徒会会長を務めていた。
- ロクでもないイベントを考えては皆を振り回しているが、面倒見がよく人望も厚い姉御肌。コスプレ好きであり、生徒会メンバー全員のスリーサイズを知っている。やたらと人の秘密を知りたがるが、口外しない主義。ルルーシュとナナリーが皇族だった事を知っている数少ない人物である(R2では生徒会のメンバーと共にシャルルにギアスをかけられ、その事を忘れている[3])。
- 没落した家を再興する為の政略結婚に巻き込まれており、望まぬ将来を強制されていることから「モラトリアムができるうちは楽しむべき」という考えに至る。見合いは自ら破談に持ち込んでいたが、後にロイドと婚約することとなった。
- R2では単位が足りないことを理由に留年し生徒会長の座に残っていたが、自らの卒業イベントである「キューピットの日」開催を最後にアッシュフォード学園を去る。その後ロイドとの婚約を破棄し、アナウンサーとしてお天気キャスターから報道・バラエティと幅広く活動する。
- 【ピクチャードラマ・DVD2巻】彼女の祖父も浪費癖があり理由もなく連日連夜騒いでいたことを明かす。
- 【ピクチャードラマ・DVD6巻】アッシュフォード家は「地元の名士」であるため、クロヴィスランドで行われる式典に出席した。また咲世子の日記では見合いを破談に持ち込むため、クロヴィスランドで繰り広げるハチャメチャっぷりを暴露されて「ほほえましい」と称されている。
- 【ドラマCD・「ミレイ との 際会」】中等部時代にアッシュフォード学園にやってきたルルーシュと出会う。当時は懐の広さを自負していたものの不遜な態度のルルーシュにいらついていた。アッシュフォード学園の環境がルルーシュ兄妹に適さないことを知り、便宜を図ることを約束する。
- 【ナイトメア・オブ・ナナリー】アッシュフォード家の力で、シンジュクにて行方不明になったルルーシュを秘密裏に探すも、見つからず、ナナリーに説明する際には涙を流していた。日本解放戦線にナナリーが連れて行かれようとした時にはナナリーを庇う。
- リヴァル・カルデモンド
- 声 - 杉山紀彰
- 高等部2年生で生徒会所属、楽天家でルルーシュの悪友。カリフォルニア出身。「カルデモンド」は母方の姓で、父と折り合いが悪いのでそちらを名乗っている。
- 学校に内緒で、非合法チェスを斡旋するバー[4]でウェイターとしてアルバイトをしており、バーの店長や客から賭けチェスの依頼を受け、ルルーシュに持ちかけている。遊びや賭けチェスの為に愛用のサイドカーでルルーシュを連れ回し、彼のプロモーターとして行動することもあった。
- ミレイの事を気にかけており、彼女のお見合いについては人一倍敏感。
- ルルーシュが第99代ブリタニア皇帝として世界を力で支配し始めた際には、彼の真意を理解できず悩んでおり、ナナリーを含む反乱分子達の処刑の日に、ルルーシュが「ゼロ」に討たれるのを目の当たりにする事となった。
- 【ドラマCD・「黒 の キング」】賭場でバイトしていた当時、賭けチェスで貴族に追い詰められたところを、対局に割り込んできたルルーシュに救われた。この出来事や出会いをきっかけにルルーシュに興味を持ち、今までの貯金をはたいてサイドカーを買おうと決心する。
- ニーナ・アインシュタイン
- 声 - 千葉紗子
- 高等部2年生で生徒会所属の少女。ミレイとは幼馴染。科学に造詣が深く、ウランの核分裂とウラン濃縮の可能性についての研究はロイドも評価しており、後に彼よりウラン鉱の提供を受けている。自分の容姿にコンプレックスを持っており、イレヴンを病的に怖れている。
- ミレイ達と共にホテルジャック事件に巻き込まれた際パニックに陥ったところを、ユーフェミアに助けられ、それ以来彼女に恩義と思慕を抱くようになる。その後、ユーフェミアと言葉を交わす機会を得て、ユーフェミアにスザクの心中を悟らせるきっかけを作った。
- ユーフェミアの死後は、仇のゼロへの復讐を誓い、ブラックリベリオン中にガニメデをサクラダイトと一体化させることで新型爆弾を完成させるが、作動せず失敗に終わった。
- R2ではシュナイゼルに拾われ、研究チーム・インヴォーグのチーフとして研究を始める。研究の末、戦争を変えるとされる大量破壊兵器・フレイヤを開発する。しかし第二次トウキョウ決戦において、放たれたフレイヤが起こした惨状を目の当たりにし、初めて自分が取り返しの付かない事をしてしまった事に気付く。
- ミレイに対してはコンプレックスも抱いていて、天子の結婚の祝賀会で再会したときに強烈な非難を浴びせた。シャーリーの事は苦手だったようだが、彼女の死には悲しんでいた。
- その後は各国からフレイヤの開発責任者として狙われる立場となり、アッシュフォード学園に匿われるが、ルルーシュの命令を受けたロイドによって保護される。そしてゼロの正体を始めとする全てを聞かされたうえで、ルルーシュに協力する事を決意。フレイヤ対策の特殊兵器である「フレイヤ・エリミネーター」を完成させた。
- 【ピクチャードラマ・DVD2巻】祖父がアッシュフォード財団所属の科学者で、第三世代KMFであるガニメデの開発にも関わっていた。
- アーサー
- スザクとユーフェミアが租界で出会った野良猫。黒猫だが目には目立つ黒縁がある。初登場時には足に怪我をしていた。後に学園に現れ、ルルーシュの部屋からゼロの仮面を被って逃走し学園を巻き込んだ騒動を引き起こした。騒動の後は生徒会で飼われるようになる。
- スザクの手足を噛むのが癖。ブラックリベリオンの際に、スザクを助けるために玉城に立ち向かったりと嫌っているわけではない。ブラックリベオン後はスザクに飼われていた。ルルーシュの皇帝即位後は居城におり、ダモクレス戦ではルルーシュの船に搭乗している。
- スザクの死が公式発表された際には、彼の墓標の前に立っていた。
- 【ドラマCD・「王 の 名前」】スザクとユーフェミアが出会った時に、ユーフェミアにアーサーと名付けられていた。スザクが既に名前が決まっていることを言い出せずにいたため、生徒会メンバーによって様々な案が出されていたが、ナナリーが彼をアーサーと呼んだために決まった。
黒の騎士団[]
旧扇グループ[]
ゼロに最初に吸収され、黒の騎士団の母体となったレジスタンス組織。
- 扇 要(おうぎ かなめ)
- 声 - 真殿光昭
- 「扇グループ」のリーダーで元教師。親友だったカレンの兄・ナオトが生死不明になった後、意思を継ぎリーダーとして抵抗活動を行っていた。黒の騎士団結成後は副指令、超合集国建国後は事務総長となる。優柔不断な面があり本人もリーダーに向いていないと感じていたが、温厚な性格や人望があることから組織では重要な存在である。
- 当初はゼロに期待と信頼を寄せていたが、次第にゼロの行動や正体に疑問を持ち始めるようになり、ゼロの正体らしき事を口にした記憶喪失のヴィレッタを、匿って以後同居し千草と名づけ相思相愛となる。行政特区日本設立の際には、彼女の意思に従い騎士団に特区への参加を促すようにまでになり、ブラックリベリオンにて記憶を取り戻したヴィレッタに撃たれ重傷を負ってもヴィレッタに対する思いは消えることはなかった。
- ブラックリベリオンでの敗戦後ブリタニア軍に拘束されるが、1年後藤堂らと共にゼロ率いる黒の騎士団に救出される。その後は主に斑鳩でゼロの補佐をしている。後にヴィレッタからゼロやギアスに関する真実を聞かされ、ゼロに対する怒りと不信から彼との決別を決心する。
- ゼロレクイエムの後にヴィレッタと結婚し、日本の首相となった。
- 【Asuka版】中盤からゼロの集めたレジスタンスとして、玉城達と一緒に登場。初期はナオトの意思を汲み、カレンをレジスタンスに入れなかった。
- 【ナイトメア・オブ・ナナリー】生徒会の面々との旅行を迷うカレンに対し、学校での付き合いも大切と助言する。
- 玉城真一郎(たまき しんいちろう)
- 声 - 田中一成
- 黒の騎士団の創設時からのメンバー。激情家でお調子者、過激な言動が目立つ。当初は度々ゼロに反目していたが、ゼロが独立国家の設立を宣言して以降、ゼロの思想に賛同するようになる。
- 頭脳・身体能力ともに際立った点は無く、ゼロからの評価は最低レベル。アニメR2第13話において、他のメンバーが軒並み175~270程度の総合能力値であるとゼロが評価している中、一人だけ40という低評価を受けている。KMFで出撃する度に撃墜されている。組織内では重要な役割を与えられず、本流には関っていない。一方で仲間思いであり、ゼロのことも親友と呼び慕うようになっていた。ゼロレクエイムの後は、バーを経営している。
- 【Asuka版】中盤からゼロに招集されたレジスタンスの1人として、扇らと一緒に登場。
- 【反攻のスザク】ゼロに反抗し無断でマリエル父娘を誘拐、父レナルドの死因に深く関わる。しかしその後、ゼロは最高と語るなどお調子者としての一面が強い。
- 【ナイトメア・オブ・ナナリー】扇グループの一員として登場している。神出鬼没のゼロに対し不信感を見せる。
- 黒の騎士団幹部
- 扇グループの頃からの主要メンバー。当時から扇の元で反ブリタニア活動を行っていた。黒の騎士団が設立されてからは、それぞれ幹部となり、主に後方支援でサポートする。
- 南佳高(みなみ よしたか)
- 声 - 加瀬康之
- ガッチリとした体格で眼鏡をかけた男性。第1特務隊隊長、超合集国建国後は斑鳩艦長となる。
- ブラックリベリオン時に、自分達を物扱いした様なゼロの言動に憤慨し、ゼロに対する信頼が揺らぐ。
- 杉山賢人(すぎやま けんと)
- 声 - 杉山紀彰
- 暗緑色の髪をしている男性。三番隊所属、超合集国建国後は特務隊隊長。
- 井上直美(いのうえ なおみ)
- 声 - 井上喜久子、小清水亜美
- セミロングの女性。部隊指揮官として後方サポートを勤める。ブラックリベリオンにおいて戦死した。
- 吉田透(よしだ とおる)
- 声 - 蓮池龍三
- 茶髪の男性で黒の騎士団結成当時から上着を半袖にしている。ブラックリベリオンでスザクの駆るランスロットに撃破され戦死。
元日本軍関係者[]
- 藤堂 鏡志朗(とうどう きょうしろう)
- 声 - 高田裕司
- ブリタニア軍との戦いで、日本軍が唯一勝利した「厳島の奇跡」と呼ばれる戦いを指揮した旧日本軍の中佐。それゆえに「奇跡の藤堂」の異名を持ち、エリア11内の反ブリタニア武装勢力にとって精神的支柱となる存在。高いKMF操縦技量と洞察力を併せ持つ優れた武人で、ブリタニアでもその名は知られている。かつて枢木神社の麓の武道道場で門下生だったスザクと面識がある。
- 日本占領後は日本解放戦線の客分だったが、ナリタ戦後にブリタニア軍に捕らえられてしまう。処刑の直前にゼロが救出に現われ、「奇跡を起こした責任」を説かれたことで協力を決意する。後に軍事総責任者、超合集国建国後は統合幕僚長へと任命される。
- ブラックリベリオンの際は、全軍の先頭に立ち一時はブリタニア政庁の目前にまで迫るが、グラストンナイツの抵抗やゼロの突然の戦線離脱による指揮系統の混乱で悪化する戦況を立て直せずに敗北。ブリタニア軍に拘束される。
- 救出された後は、再び黒の騎士団の幹部として斬月を駆り、スザクと互角に戦うなど戦果をあげている。隠し事の多いゼロに不信はあったが、ゼロの才覚を評価し従っていた。しかし、朝比奈から送られた証言データと、シュナイゼルらとの会談によりゼロを見限る。
- 【小説版】桐原の部下。7年前、藤堂道場に行っていた理由の1つは、桐原と敵対するゲンブに近づき監視するためだった。そのことが露見してゲンブに捕らえられるも逃げ出し、桐原と共にゲンブ殺害の現場を発見する。スザクに対して言葉をかける事が出来なかった。教え子であるスザクの武道に対する才能を見抜き評価していた。
- 【ドラマCD・長編「戻らない 夏 の 日」】出来ればブリタニアとの戦争は避けたいと思っている。軍隊の仕事を抜けて、スザクに剣道を教えている。
- 【Asuka版】日本解放戦線に所属しておらず、キョウトで神楽耶に仕えている。
- 四聖剣(しせいけん)
- 旧日本軍の頃からの藤堂の部下で、藤堂と深く信頼しあう。ブリタニアに藤堂が捕まった際、黒の騎士団に救出を依頼し共闘。その後黒の騎士団へ合流し、幹部となる。
- 千葉 凪沙(ちば なぎさ)
- 声 - 千葉紗子
- 男勝りな性格の紅一点。藤堂を深く尊敬しており、恋心を抱いている。料理が上手い。
- 朝比奈 省悟(あさひな しょうご)
- 声 - 私市淳
- 右眼に傷跡があり、丸眼鏡をかけた青年。旧日本軍人時代に藤堂に憧れ部下となり、「藤堂さんのいる場所が俺のいる場所」と豪語するほど藤堂への忠誠心が深い。千葉の藤堂に対する恋心や木下のギアス嚮団殲滅後による苦悩に気づき、気にかけている。
- ゼロには不信感を抱いており、第二次トウキョウ決戦の際、木下の遺言を聞きその音声データを藤堂に送った後総督府へと向かうが、その結果フレイヤの爆発に巻き込まれ死亡。
- なお、最後に公式サイトのキャラクター紹介のページが更新された歳から「しょうご」という名前の表記が、「省悟」から「昇吾」になっている。
- 仙波 崚河(せんば りょうが)
- 声 - 島香裕
- メンバーで一番年上。旧日本軍のベテラン軍人。ブラックリベリオンで拘束され1年後ゼロによって救出されるも、太平洋奇襲作戦中にトリスタンの奇襲を受け戦死。
- 卜部[5] 巧雪(うらべ こうせつ)
- 声 - 二又一成
- 青髪の青年。ブラックリベリオン時には1人激戦区から離れた場所に配備されていたため、日本本土に残った幹部の中で唯一ブリタニアから逃れた。
- 1年後、カレン、C.C.ら黒の騎士団の残党を率いてゼロ奪還のためバベルタワーを襲撃。ゼロの正体が学生だということに驚くも、「ものが違う」とその才覚を認めた。脱出前に突如現れたヴィンセントから、ルルーシュたちを守るため自らの身を挺してヴィンセントを道連れに自爆した。
- 【R2ドラマCD・「カレン・C.C. 美しき 反逆 の 記録」】R2までの間、騎士団の残党を率いて作戦指揮をしていたが、集めてくる情報は間違いだらけでカレンから「卜部のおっさん」などとぞんざいに呼ばれていた。目玉焼きにはメープルシロップをかける。
日本人以外の加入者[]
- ディートハルト・リート
- 声 - 中田譲治
- Hi-TVエリア11トウキョウ租界支局報道局スタッフで、元プロデューサーだった。状況判断力と推察力に優れた有能な人物であり、事件があれば自ら謎に迫ろうとする。枢木スザク強奪事件を機にゼロに魅せられ、黒の騎士団へ入団を志望、ブリタニア軍の情報をリークする事でメンバーになる。後に情報全般・広報・諜報・渉外の総責任者に任命され幹部となり、超合集国建国後は媒体情報管理長に任命される。
- 「完成された素材」である祖国への忠誠心は薄く、ゼロを「カオスの権化」と賞賛・心酔しており、彼が引き起こす世界の変化を一番近いところで見ていたいと考えている。ブリタニア人ということでスパイではないかと疑われていたが、その能力からゼロからは逸材として重宝されている。また組織の利益に繋がることならゼロに黙って独断で動くこともあり、R2ではヴィレッタと扇の関係を知り、ヴィレッタを人質にして扇を牽制したこともある。
- ブラックリベリオン以後は中華連邦に逃れ、ゼロの復活に伴い合流。第二次トウキョウ決戦後は、ゼロへの不信が高まったのを機にゼロを見限り、シュナイゼルらと行動を共にする。
- ダモクレスにおいて、脱出艇をルルーシュに制圧され、ギアスをかけられたシュナイゼルに射殺された。
- ラクシャータ・チャウラー
- 声 - 倉田雅世
- 中華連邦・インド軍区出身の女性技術者。額のチャクラの化粧が特徴で、キセルを好んで吸う。医療サイバネティック技術の権威として名を馳せていたが、輻射波動(ふくしゃはどう)やその機構を搭載したオリジナルKMFに加え、ゲフィオンディスターバーの開発など、幅広い分野において非凡な才能を発揮する。キョウトの依頼でKMFを開発していたが、後に月下とともに黒の騎士団に参加、技術開発担当となり、超合集国建国後は科学長官に任命される。
- 騎士団への参加目的はデータ収集のみだったが、ゼロに対する興味はあり、団員に対しても見捨てることはできないと考えている。団員の力量に合わせたKMFの操縦性の調整や生存率向上を主眼としたパイロットスーツの用意などもしている。
- ブリタニア本国に留学していた時期があり、ロイドとセシルはその頃のゼミの同輩だが、ロイドを「プリン伯爵」と呼び嫌っている。
キョウト六家[]
当初はキョウトの名称で、黒の騎士団をはじめとする有力な反帝国活動者を援助する立場だったが、ゼロが合衆国日本の設立を宣言した際、黒の騎士団の指揮下に入った。ブラックリベリオン後は神楽耶以外は処刑されている。
- 皇神楽耶(すめらぎ かぐや)
- 声 - かないみか
- キョウトの当主で、お飾り的な扱いだが確固たる信念を持つ。スザクとは従兄妹にあたり、枢木スザク強奪事件以降ゼロへ執心している。幼い外見の割にしっかりしているが、普通の少女の一面も持つ。初めて黒の騎士団と合流した時から「ゼロの妻」を自称しているが、ゼロが他の女性と付き合うのを認めるといった寛容な一面も見せている。ブリタニアに服従したスザクをひどく嫌っている。
- 行政特区で起こった日本人虐殺に対し、保身を図ろうとする六家の面々に檄を飛ばしゼロの元へ参じる。黒の騎士団と行動を共にし、ブラックリベリオンではG-1ベースで後詰の部隊を率いていた。
- ブラックリベリオン後は中華連邦に亡命し、天子と交流を深めていたが、太平洋奇襲作戦中に黒の騎士団と合流する。
- 超合集国建国に際しては、合衆国日本代表として超合集国最高評議会議長に就任する。
- 【ナイトメア・オブ・ナナリー】ホテルジャック事件からゼロに興味を持ち、黒の騎士団に無頼や紅蓮弐式を与えるなど全面的に支援している。
- 桐原泰三(きりはら たいぞう)
- 声 - 辻親八
- キョウトの一員。サクラダイト採掘業務を一手に担う桐原産業の創設者にして、枢木政権の陰の立て役者。敗戦後はブリタニアの植民地支配への積極的協力者となったため、「売国奴の桐原」の異名を持つ。幼少期のルルーシュと面識があり、彼がゼロの正体であることを知りブリタニアを敵視する理由を納得、彼に期待をかけている。
- ブラックリベリオン後に逮捕され処刑された。
- 【小説版】ゲンブとは政治的に敵対していた。ゲンブを刺殺したスザクに「刃を抜いた」事実を突きつける。ゲンブの死を隠し「最善の負け」を選ぶことで、日本人に誇りと気概、屈辱を与え、ブリタニアに対する反抗を起こすことを期待した。桐原財閥の前総帥。
- 【ナイトメア・オブ・ナナリー】神楽耶の命令でゼロや黒の騎士団を支援しているが、ゼロの正体を知らない。
その他団員[]
- 篠崎咲世子(しのざき さよこ)
- 声 - 新井里美
- 名誉ブリタニア人。SPを輩出する流派・篠崎流の37代目であり、超人的なまでの身体能力・体術・変装術を有している。
- 元はアッシュフォード家に仕えるメイドであり、クラブハウスでルルーシュとともにナナリーの世話を担当していた。第一期のアニメDVD付属のライナーノーツでは彼女の日記の一部が公開されている。スザクの皇族騎士叙勲式から日本人がブリタニアに恭順することを憂いて、黒の騎士団に入団[4]。ディートハルトに直属の隠密として雇われる。
- 常に温和かつ物静かで、SP、メイドとしての仕事も完璧にこなす有能な人物だが、任務の際に思わず掛け声をあげてしまうなど非常に浮世離れした性格で、職務自体は遂行しながらもその過程で天然な行動をとる。
- ブラックリベリオン後はディートハルトらとともに中華連邦に脱出し彼らの補佐を行っていた。黒の騎士団が日本を追放され中華連邦に渡って以降、ルルーシュの影武者を務めてアッシュフォード学園に通っていたが、ルルーシュが必要最低限しか咲世子と接触していなかった為にルルーシュの人間性に若干の誤解があり、従来のルルーシュ像と逸脱したキャラクターを演じて[4]、「キューピッドの日」の騒動の原因を作ってしまう。
- 第二次トウキョウ決戦ではカレンを救出した後、ナナリーの乗った脱出艇へと到達する。彼女とともにシュナイゼルに匿われていたが、ナナリーを利用しようとするシュナイゼルに賛同できず、傷つきながら彼の下から逃亡しルルーシュに合流する。最終決戦時はルルーシュの傍らに仕え、ルルーシュの指示で人質の合集国代表たちを解放した。
- 咲世子のキャラクター設定は元来からのものではなく、「はんぎゃく日記」における新井里美に影響されている[6]。
- 【ピクチャードラマ・DVD4巻】ナナリーに願いが叶うおまじないと称し「藁人形」と「五寸釘」を渡して、裏でニヤリと笑っているなど、ネットラジオ『はんぎゃく日記』に登場する咲世子に近いキャラ造形がされていた。
- 【ナイトメア・オブ・ナナリー】ルルーシュらが皇族である事を知っているという事が強調されている。
- 木下(きのした)
- 声 - 小川一樹
- 黒の騎士団零番隊副隊長。隊長であるカレンが捕虜とされている間、暁直参仕様を駆り零番隊の指揮を執る。ギアス嚮団殲滅作戦にも参加したが、それが非戦闘集団に対する虐殺となってしまったことに疑問を感じて心を痛めていた。
- 第二次トウキョウ決戦時に機体を撃墜され死亡。その間際に居合わせた朝比奈に向けて、ゼロの命で行ったギアス嚮団殲滅作戦を証言した。
ブリタニア関係者[]
ブリタニア皇族[]
- シャルル・ジ・ブリタニア
- 声 - 若本規夫
- 神聖ブリタニア帝国第98代皇帝で、帝国の象徴といえる存在。他者の記憶を書き換えるギアスを持ち、普段は「黄昏の間」と呼ばれる空間に存在する、思考エレベーター(アーカーシャの剣)にその身を置いている。
- 弱肉強食を唱える実力主義者で、「不平等においてこそ競争と進化が生まれる」という持論を持つ。妻は108人おり[7]、皇位継承権を持つ皇子・皇女同士を競わせ、勝ち残った者を跡継ぎにするというスタンスをとっていた。しかし、その心の内では人間の「嘘」を激しく嫌悪していた。志を共にする双子の兄V.V.や[8]マリアンヌのように志を共にする者のみを信頼し、そしてそのマリアンヌとの間に生まれたルルーシュやナナリーに対しても彼なりの愛情を抱いている。
- 幼少期は皇族間の帝位をめぐる争いの中で育ち、嘘による裏切りと暗殺で実母をも失い世界に絶望、V.V.と「嘘のない世界」を創生することを心に誓う。その後ギアスに関わることとなり、「神を殺す、ラグナレクの接続」を最終目的とする。C.C.やマリアンヌらを計画の同志に迎え、第98代皇帝となって以降、神根島のような世界各地のギアス関連遺跡のある地域を狙って侵略・天領とし、人間の思考に干渉するシステムである思考エレベーターを作り出した。
- マリアンヌをV.V.に殺されてからは、暗殺事件の目撃者に仕立て上げられたナナリーと、マリアンヌの意識が宿るアーニャの記憶を書き換え、その後ルルーシュとナナリーをV.V.の矛先から守るため、「外交取引材料」との名目[9]で日本へと送り逃がした。しかし「命」を軽んじていたためにルルーシュらのいる日本を侵略したことが、ルルーシュから憎悪される要因となる。
- ラグナレクの接続のためにコードが2つ必要であることがわかってからはマリアンヌにC.C.を説得させていた。それが進まなかったことから、ブラックリベリオンで捕えられたルルーシュの記憶をギアスによって改変し、C.C.を誘き出すための餌としてアッシュフォード学園に戻す。その中でV.V.が秘密裏にルルーシュ殺害を企てたことを知り、その「嘘」からV.V.を見限ってコードを奪い取り自らが不老不死となる。
- C.C.を誘き出すことに成功するも、C.C.がシャルルへのコード譲渡を拒否した上に、思考エレベーターを破壊される。そのため第二次トウキョウ決戦の最中に神根島の遺跡を訪れ思考エレベーターを修復、ラグナレクの接続を成し遂げようとしたが、シャルルらの理想を拒否したルルーシュが集合無意識にギアスをかけ、思考エレベーターが崩壊、最期はマリアンヌとともに消滅した。
- 【小説版】ザ・スニーカー連載時は名前が「ルイツ・ラ・ブリタニア」と表記されていた。
- シュナイゼル・エル・ブリタニア
- 声 - 井上倫宏
- 神聖ブリタニア帝国第2皇子で帝国宰相。ルルーシュをも凌ぐ政治・軍事的策略と決断力を兼ね備える、皇帝に最も近い存在。シャルルとは異なり人心や大義名分を重んじた方針を唱え、それによりE.U.への侵略と中華連邦との宥和外交の双方を急速に進展させ、成果を上げ続けている。一方では独自にシャルルの動向を探っており[7]、彼が王たる責務をないがしろにしていることに不信を募らせていた。シャルルの命により暗殺されたマリアンヌの遺体を回収していたことから、暗殺事件の真相を知るとされていた。
- 穏やかな笑みを絶やさない紳士的な人物であるが、その本質はあらゆる欲望や執着心を持たない虚無的な性格で、他人はおろか自分の命にさえ執着しない冷徹さを併せ持つ。
- ゼロの正体を知り、自ら外交特使として斑鳩に降り立ち、巧みな話術によりゼロから騎士団を離反させることに成功した。その後第二次トウキョウ決戦の経過を「俗事」と軽視したシャルルを皇帝としてふさわしくないとし、クーデターを示唆する。
- ルルーシュの皇帝即位後はカンボジアのトロモ機関へと身を移しブリタニアから離反。多数のフレイヤを搭載した天空要塞ダモクレスを起動させ、全世界をフレイヤの射程圏内におく作戦を計画、人々を恐怖で従属させることで世界平和を実現する「神」になろうとした。
- 身柄を確保していたナナリーを皇帝候補として擁立し、ルルーシュ率いるブリタニアに最後の決戦を挑むが、その思考の裏を突かれて敗北。ギアスをかけられ「ゼロ」の配下にされる。ゼロレクイエム後はギアスの効力により、「ゼロ」に付き従っている。
- 【小説版】優れた政治的、軍事的手腕を持つが、シャルルからはあまり信用されていない。また、ナナリーの総督就任を手助けしていたが、それは彼女の身体的ハンデを利用する意図があったからである。
- コーネリア・リ・ブリタニア
- 声 - 皆川純子
- 神聖ブリタニア帝国第2皇女で、クロヴィスに代わりエリア11総督を勤める。
- 表面上は部下には厳しいが、部下を深く思い遣る側面もある。同母妹のユーフェミアを溺愛し、エリア11を完全制圧した後には、総督権をユーフェミアに譲る気だった。マリアンヌを敬愛しており、暗殺事件に関して独自の調査を進めている。
- 「ブリタニアの魔女」の異名で、高い指揮能力とKMF操縦技術を併せ持つ。「命を懸けて戦うからこそ統治する資格がある」という信念の下、専用のグロースターを駆り、自ら先陣を切って闘う。自分達は統治者で、ナンバーズは守られるべき存在との考えから、「ブリタニア人とナンバーズを厳格に区別する」ブリタニアの国是に忠実だが、スザクの実力は認めていた。
- ブラックリベリオンでは重傷を負い、ギアスによって襲撃の夜警備を手薄にした張本人がマリアンヌであることを語る。スザクに、ゼロが神根島へ向かったこと、戦況を悪化させないため自分の負傷を伏せるよう伝えた後、スザクに騎士候位を授け、ユーフェミアの汚名を雪ぐことを彼に託す。
- ブラックリベリオン後は、ユーフェミアの汚名を雪ぐべくギアスを調査するため総督位を返上し失踪。ギアス嚮団に潜入するもV.V.に捕縛され、黒の騎士団による嚮団襲撃後は斑鳩内に拘束されていたが、第二次トウキョウ決戦時に脱出。以後は合流したシュナイゼルと行動を共にするが、シュナイゼルの語る恐怖政治に反発したことで銃撃されてしまう。一命を取り止めた後は、ギルフォードや黒の騎士団の残党を率いて、ルルーシュに捕らえられた黒の騎士団メンバーの救出に動き出した。
- 【ピクチャードラマ・DVD6巻】クロヴィスランドの落成式で、クロヴィスがデザインした露出度が高い水着に頭を抱えるが、ユーフェミアに強引に着せられて落成式に出席した。
- 【小説版】幼少時からダールトンと面識があり、その頃から歌やダンスよりも剣を好んでいたので、母親からはいい顔をされず、淑やかな妹たちにコンプレックスを抱いていた。
- 【ナイトメア・オブ・ナナリー】ホテルジャックの際には、ユーフェミアが人質にいなかった。人質に犠牲の出る作戦を強行しようとしたことを、ゼロに逆用され、黒の騎士団のデビューのダシに使われてしまう。その屈辱を晴らすべく、サイタマゲットー掃討の名の元に大軍を動員。ゼロに正面決戦を強要する。
- ユーフェミア・リ・ブリタニア
- 声 - 南央美
- 神聖ブリタニア帝国第3皇女で、コーネリアの妹。愛称はユフィ。コーネリアとともにマリアンヌ母子とは親しい間柄にあり、ルルーシュとは互いに初恋の相手であった。クロヴィスの死に伴いエリア11の副総督に就任。指揮能力や政治力はなく「お飾りの副総督」と呼ばれているが、前例や慣習にとらわれない発想力を持つ。ゼロの正体がルルーシュであることに気付いていた。後にスザクを自分の専任騎士へと任命する。
- 弱者を守るために自ら立ち向かう強い精神を持ち、全ての人々が幸せになれる優しい世界を願って、「行政特区日本」を設立することを決意。自らの皇位継承権と引き換えにゼロの受け入れも認めさせていた。
- ルルーシュと自身の真意を伝えることで分かり合うが、彼のギアスの暴走による「日本人を殺せ」という命令に操られ、式典に集まった日本人の虐殺を命令し自らも虐殺を行う。その後ルルーシュに撃たれ、スザクに救出されるもすでに手遅れで、特区は成功したと信じながら息を引き取った。
- その死にゼロが関わった事実は伏せられ、皇籍抹消の上ブリタニアによって処刑が行われたと公式発表され、「虐殺皇女」の汚名を被りイレヴンからは憎悪の対象となる。その一方で、死後にエリア11において彼女の慰霊碑が建設されている[10][11]。
- 【Asuka版】エリア11の総督に就任。総督就任前、数日限定でアッシュフォード学園へ通う。そこでスザクと出会い、ルルーシュと再会。ホテルジャック事件後は、ルルーシュとナナリーをどうすれば救えるか悩み続ける。
- 【ナイトメア・オブ・ナナリー】自分の騎士であるスザクとダールトンの決闘の最中、2人を諫め決闘を止めさせる。スザクと共に「大望」を抱き努力しており、その実現までナナリーとの再会を避けている。後にシャルルの暴走した際、ブリタニア第99代皇帝となりブリタニア軍と黒の騎士団を率いる。アニメ版とは違い、暴力に対する最終手段として暴力を行使することを否定しない。
- 【DS版】2周目以降、パラックスに洗脳され虐殺を行う。自身の行動に心神喪失になるが、V.V.に周りの人間を昏倒させる「昏倒病ギアス」を与えられ、ルルーシュとスザクに襲い掛かる。3周目以降では白桃色の塗装がされた「ジークフリート改」に搭乗する展開がある。
- クロヴィス・ラ・ブリタニア
- 声 - 飛田展男
- 神聖ブリタニア帝国第3皇子で、エリア11総督。「総督は看板役者」という考えで、民衆に向けて派手なパフォーマンスを行っていた。考古学や芸術の分野においては優れた人間であり、公共事業として美術館や遊園地などの建設に力を入れていた。
- 生前のマリアンヌを敬愛しており、エリア11総督府屋上の庭園をルルーシュらの住んでいたアリエス宮の庭に似せている。年下ながら才能溢れるルルーシュをライバルとして尊敬しており、彼の元へ何度も行ってチェスの対戦を行っていたが勝てたことは一度もなかった。
- 本国に極秘でエリア11の遺跡の調査やC.C.の研究をしており、C.C.の入ったカプセルをテロリストに奪取される。シンジュクゲットーにおける戦闘で自ら直接指揮を取り、目撃者を消すべくゲットーの民間人を虐殺する命令を下すが、ルルーシュらの反撃に遭遇し戦力の大半を喪失する。最期は司令室に侵入したルルーシュのギアスの力でマリアンヌ暗殺について知っていることを自白させられた後、殺された。
- 【ドラマCD・「帝国 の 兄妹」】器ではないと自覚しながらも、エリア11の総督に志願。勝てそうだったが打ち掛けとなってしまったチェスの対戦を思い出し、かの地の平定はルルーシュが自分に残した課題ではないかと、決意の理由を述べた。
- 【ナイトメア・オブ・ナナリー】ナナリーに自らが指揮する部隊を壊滅させられ、自室に侵入してきたゼロによって暗殺される。
- オデュッセウス・ウ・ブリタニア
- 声 - 山野井仁
- 神聖ブリタニア帝国第1皇子。
- ブリタニア皇族の中では珍しく善良、温厚な性格で、政略結婚の際には怯える天子に気を使ったり、ナナリーを蔑むカリーヌを窘めたりしている。
- 次期皇帝の最有力候補であり、シャルル不在時にはブリタニア国政の最高責任者となるが、能力的には凡庸で実務はシュナイゼルに任せきりである。
- R2ではシュナイゼルの画策により、中華連邦懐柔策の1つとして天子と政略結婚することになるが、婚儀は破談となる。シャルルの死後、皇帝として現われたルルーシュにギアスで支配下に置かれ、貴族制撤廃によって皇族の地位を追われてブリタニア軍の兵卒にされる。その後ペンドラゴンに投下されたフレイヤの爆発に巻き込まれるという最期を迎えた。
- ギネヴィア・ド・ブリタニア
- 声 - 麻見順子
- 神聖ブリタニア帝国第1皇女。コーネリアと違い前線に赴くタイプではなく、皇族としての権力を振るうことを好む。
- ルルーシュの皇帝即位時にギアスで支配下に置かれ、貴族制撤廃によって皇族の地位を追われてカリーヌ共々皇宮就きのメイドにされる。その後ペンドラゴンに投下されたフレイヤの爆発に巻き込まれ死亡した。
- カリーヌ・ネ・ブリタニア
- 声 - 本井えみ
- 神聖ブリタニア帝国第5皇女。年の近いナナリーのことを毛嫌いし、小説版ではナナリーを「役立たずの皇女」と罵っている。活発だが、殺戮行為に対して嬉々として話すような残酷な一面もある。母親がクロヴィスの母と懇意。
- ルルーシュの皇帝即位時にギアスで支配下に置かれ、貴族制撤廃によって皇族の地位を追われて皇宮就きのメイドにされる。その後ペンドラゴンに投下されたフレイヤの爆発に巻き込まれ死亡した。
- マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア
- 声 - 百々麻子
- 神聖ブリタニア帝国皇妃の1人で、ルルーシュとナナリーの実母。庶民出身だが、ガニメデのテストパイロットとしてアッシュフォード家のKMF開発計画で重要な働きを示し、この功績により騎士候に叙せられた後シャルルに嫁ぐ。現役時代はその操縦技術より「閃光のマリアンヌ」の異名を持つ。イタズラ好きで破天荒なエピソードも多かった[12]。彼女を慕う者も多かったが、彼女を快く思わない皇族も存在した。
- シャルルの計画の同志の1人であり、C.C.と契約したがギアス能力を持つことは叶わなかった。ルルーシュが10歳の時、V.V.によって銃撃を受け肉体が死亡した時に「他者の心を渡るギアス」が目覚め、居合せたアーニャへ意識を転送していた。その死は公式にはテロリストによる犯行として片付けられる。アーニャの中に宿った後も、意識を表層化することでC.C.と交信ができ、コードをシャルルに渡すよう度々説得を行っていた[13]。
- ルルーシュの黒の騎士団放逐後に覚醒。C.C.のコードと記憶を蘇らせ彼女と共に神根島へと向かい、ルルーシュと再会し全ての真実を語る。しかし自分とシャルルが作り上げる世界を「自分に優しい世界」だと非難したルルーシュに拒絶され、最期はシャルルとともに消滅した。
- 【ナイトメア・オブ・ナナリー】アーニャに撃たれるが、死の際にC.C.と契約、ギアス「ザ・ソウル」によりアーニャに憑依し生きながらえる。
- 【小説版「ナイトオブラウンズ」】ナイトオブシックスの地位にいた頃、「血の紋章事件」と呼ばれるシャルルを殺害するため一部のナイトオブラウンズも加わった反乱事件でシャルルを救った。計画を遂行するためならば、2人の子供すら犠牲にする冷徹さを秘めていた。
軍人/研究員/役人[]
- ジェレミア・ゴットバルト
- 声 - 成田剣
- ブリタニアの名門であるゴットバルト家出身で、辺境伯の爵位を持つ。KMF操縦技量は高くブリタニア軍では指揮官を任されるほどの地位だったが、好戦的な性格ゆえ戦闘時には自らKMFを駆って出陣する。野心家ではあるがその行動原理は皇族への高い忠誠心が主であり、マリアンヌのことを敬愛していた。初任務がマリアンヌの住むアリエス宮の護衛であり、彼女を守り切れなかった過去を持つ。その後悔から皇族を守り抜くという決意を固め、純血派を結成しそれを率いている。
- クロヴィスの暗殺を機に、名誉ブリタニア人のスザクにその罪を着せることで純血派による軍の掌握を謀ったが、「オレンジ」というハッタリにより汚職を示唆された上、ゼロのギアスにかかり、ゼロ達を逃がしてしまう。以後周囲より「オレンジ」と蔑まれ、軍での階級は3階級降格処分となり完全に失脚、ゼロに深い恨みを抱くようになる。
- ナリタ攻防戦で紅蓮弐式の輻射波動を受け、強制脱出するものの身体に深刻なダメージを受ける。MIA(戦闘中行方不明)となり、事実上の戦死として軍の戦死者リストにも名前が載った。
- バトレー傘下の研究員達に拾われており、C.C.(CODE-R)の特性を疑似的に再現するための実験適合生体として改造される。ブラックリベリオン時に未調整のまま覚醒し、ゼロのブリタニア軍への降伏通告を聞いてその情念が暴走。支離滅裂な言動でバトレーらの制止を振り切り、ジークフリートでゼロの搭乗するガウェインを討つべく追跡、猛攻を加える。最終的に神根島までゼロを追いかけるが、C.C.が操るガウェインによって海へと押し込まれC.C.と共に海底へと沈んでいった。
- その後V.V.率いるギアス嚮団によりジークフリートとともに救出され、組織から度重なる再改造を施された結果、ギアスを無効にするギアスキャンセラーを手に入れ、サクラダイトを動力源とした完成体となるが、その特性上ゲフィオンディスターバーに弱い(後に対策が施された)。
- V.V.の命によりルルーシュ討伐のためエリア11へ派遣される。その目的はマリアンヌの遺児であるルルーシュが戦う真意を確かめることであり、ルルーシュの行動原理を知ってからは主君と定め忠節を尽くし、ルルーシュの懐刀として多大な戦果を挙げた。先述の事実無根の汚名であった「オレンジ」との蔑称も、本人は忠誠の証として受け入れている。ダモクレスを巡る戦いで、敵として出会ったアーニャがギアスによって記憶を失い絶望的になっている事に気付き、ギアスキャンセラーで彼女の記憶を蘇らせた。
- ゼロレクイエムの際は、スザク扮するゼロをあえて見逃し、ゼロレクイエムを完遂させている。以後はオレンジ農園を経営している。
- 【ドラマCD・「オレンジ・ピール」】帝立コルチェスター学院で監督生を務めていた折、同寮だったロイドに随分と手を焼かされていた。
- 【ピクチャードラマ・DVD5巻】スザク処刑前夜。クロヴィスも含めて2度もすぐ傍で皇族を殺されたことを悔やみ、マリアンヌの遺児が命を落とした地でもあるエリア11でのこれ以上の失態を侵すまいと誓っている。リリーシャという妹がいる。
- 【Asuka版】アニメ版と同様、ゼロの罠にかかりオレンジ疑惑により下降。VTOLの爆撃で気を失ったゼロを捕獲するが、シャーリーに銃撃される。
- 【反攻のスザク】オレンジ事件がなく、一時はゼロを射殺寸前まで追い詰めた。スザクの実力を認めつつある。
- 【ナイトメア・オブ・ナナリー】ギアスに覚醒したナナリーに挑むが、手も足も出ずに敗北。その後、ホテルジャック事件で突入作戦を決行するが、日本解放戦線の雷光の前に敗北。
- 【DS版】2周目以降、パラックスやキャスタールの「ブレス」によって洗脳され、クロヴィスやコーネリアを射殺する。
- 【その他】第1回の人気投票では5位にランクインし、成田剣は「あれだけのキャラの中で5位になるとは意外」とコメントしている。
- ヴィレッタ・ヌゥ
- 声 - 渡辺明乃
- 純血派メンバーで階級は騎士侯。戦闘時も沈着冷静でジェレミアに高い忠誠心を見せる。生まれの低さから貴族への憧れを持つ。
- シンジュク事変で自身のサザーランドを奪われた時にルルーシュのギアスに掛けられている。ギアスで操られた者達の不可解な行動やその際の記憶がない事を疑問に思い、記憶に残っていた少年ルルーシュをシャーリーを使って調べようとした。その過程でゼロの正体を知るも、シャーリーの銃撃で負傷し記憶喪失となる。扇に保護されて以降、繊細・温厚な性格へと変わり、「千草」と呼ばれ互いに惹かれあう。
- 扇の部屋で暴徒に襲われた際に記憶と本来の彼女を取り戻し、アッシュフォード学園へ向かう。そこにいた扇を銃で撃ったが、とどめは刺さずに逃亡した。
- ブラックリベリオン後はゼロの正体を突き止めた功績として、男爵位を得て中佐に昇進。機密情報局に配置されルルーシュの監視及びC.C.の捕獲の任を受け、アッシュフォード学園の体育教師になる。しかし、記憶の戻ったルルーシュに扇との関係について脅され従わされる事になる。騎士団との繋がりを断つべく中華連邦で扇と対面したが、咲世子に捕まり斑鳩に拘束される。その後脱出し、扇にゼロの正体やギアスについて伝え彼のゼロに対する不信を決定的にした。
- 以後は騎士団に残り、扇との間に子供を授かったことで蓬莱島で扇を待っていた。ゼロレクエイムの後扇と結婚した。
- 【ナイトメア・オブ・ナナリー】ジェレミアらと共にナナリーに挑むが、ギアス能力とナナリー操縦のKMFの圧倒的な性能の前に敗れる。ホテルジャック事件においても、ジェレミアと共に雷光に挑むが敗れる。
- 【DS版】2周目以降はキャスタールの騎士となる。
- キューエル・ソレイシィ
- 声 - 加瀬康之
- 純血派メンバー。生真面目な性格で、祖国への忠誠心は高い。枢木スザク強奪事件以降、ジェレミアを「オレンジ」と軽蔑し、純血派の為にジェレミアの粛清を謀るが失敗。その後、ナリタ攻防戦で紅蓮弐式の攻撃を受け戦死する。
- マリーカという妹がおり、彼女はR2ではグラウサム・ヴァルキリエ隊に所属していたが、第二次トウキョウ決戦の折にカレンに撃墜された[14]。
- 【Asuka版】日本解放戦線を追跡する作戦でゼロの策に陥り、サクラダイトの爆発に巻き込まれ死亡した。
- アンドレアス・ダールトン
- 声 - 梁田清之
- コーネリア率いる軍の将軍で、彼女への忠誠心も高い。藤堂と戦闘経験があるベテラン将校で、日本占領作戦にも参加していた。軍務以外でも抜群の働きを見る。
- 有能ならば出自を問わない懐の広さを持つ実力主義者。スザクの能力も認めている。戦災孤児を養子として引き取って育てており、彼らからの信頼も厚い。グラストンナイツはその中のエリート騎士である。
- 行政特区日本の設立のためユーフェミアの補佐を命じられ、式典場では虐殺命令を下したユーフェミアに撃たれて重傷を負う。その後ルルーシュに「コーネリアを生きたまま差し出せ」というギアスをかけられ、その命令を実行した後ガウェインのハドロン砲を受け戦死した。
- 【ナイトメア・オブ・ナナリー】KMFによる決闘で、スザクを叩きのめそうとする。その事をスザクに見抜かれて逆上するが、ユーフェミアによって諌められた。
- ギルバート・G・P・ギルフォード
- 声 - 幸野善之
- コーネリア親衛隊隊長で彼女の騎士。眼鏡にオールバックの長髪の男。コーネリアに対する忠義を第一としている。「帝国の先槍」の異名を持つ。生真面目で筋の通った男で人望もあり、スザクの能力を評価し、騎士の先輩としてアドバイスなどを行っていた。
- ブラックリベリオン後もグラストンナイツと共にエリア11に客将として留まっており、総督のカラレスが戦死した際には総督代行を勤め、藤堂達の処刑を餌にゼロをおびき出し葬ろうとするが失敗に終わる。その後はヴィンセントに搭乗しゼロに立ち向かう。
- 超合集国建国後、ルルーシュに「ルルーシュをコーネリアと認識する」ギアスをかけられ、祖国に敵対することになる。第二次トウキョウ決戦ではルルーシュを庇ってフレイヤの爆発に巻き込まれるが一命を取り留めており、コーネリアと再会する。
- グラストンナイツ
- アンドレアス・ダールトンが引き取り育てた養子達の中で、軍人となった5人で構成されるエリート騎士集団。ブラックリベリオン後はギルフォードの補佐としてエリア11に留まる。最初の乗機は改良型グロースターだったが、第二次トウキョウ決戦に参加した3人はガレスの先行量産型に乗り換えた。
- クラウディオ・S・ダールトン
- 声 - 加瀬康之
- グラストンナイツのメンバーでリーダー格にあたる茶髪の男。メンバーで唯一生き残り、最終決戦では蓬莱島でギルフォード、ヴィレッタ等と共に残る。
- エドガー・N・ダールトン
- 声 - 田中伸幸、真殿光昭
- 銀色の短髪でサングラスをかけている男。第二次トウキョウ決戦で、藤堂に機体を破壊され死亡した。
- デヴィッド・T・ダールトン
- 声 - 私市淳、保志総一朗
- 赤髪で鋭い目つきの男。黒の騎士団幹部の公開処刑の場にゼロが襲撃してきた際ルルーシュにギアスをかけられ、ロロのヴィンセントを狙撃した。第二次トウキョウ決戦で、千葉に機体を破壊され死亡した。
- アルフレッド・G・ダールトン
- 声 - 蓮池龍三
- セミロングの金髪の男。黒の騎士団幹部の公開処刑の場で、カレンに機体を破壊され死亡した。
- バート・L・ダールトン
- 声 - 杉山紀彰
- 左目の隠れた黒髪の男。黒の騎士団幹部の公開処刑の場で、落下してきたG-1ベースに機体を押し潰され死亡した。
- バトレー・アスプリウス
- 声 - 宝亀克寿
- クロヴィスの命でC.C.の研究を行っていた禿頭の将軍。クロヴィス殺害を防げなかった為失脚し、処分されるところをシュナイゼルの計らいにより復帰、以後シュナイゼルを「我が君」と呼ぶ。復帰後はジェレミアを実験体として「CODE-R」の研究を引き続き行っていた。
- ブラックリベリオン後は本国に戻っていたが、シャルルの命令でギアス嚮団に赴きジェレミアの最終調整を行う。しかしその後、ある仮説の元で自分達が世界を滅ぼしかねない事態に荷担したことを知る。ルルーシュの嚮団殲滅作戦の際に巻き込まれ死亡した。ジェレミアからは生体改造を施したことで恨まれていたが、死後に皇族への忠義を尽くしていたとして「君を尊敬する」と称された。
- 【ナイトメア・オブ・ナナリー】「ギアスユーザー」の少数精鋭部隊「特殊名誉外人部隊(イレギュラーズ)」を統括していた。
- ロイド・アスプルンド
- 声 - 白鳥哲
- 伯爵にして、特別派遣嚮導技術部(特派)の主任を務める技術者。ランスロットやフロートシステムといった最新KMF用技術を手がけている。眼鏡と白衣を愛用。スザクの才能を見出し彼をランスロットのデヴァイサーとして迎え入れる。後にスザクのナイトオブセブン就任に伴い、彼の後見人となるとともにナイトオブセブン直属開発機関・キャメロットの主任となる。ラクシャータとは大学時代のゼミの同輩であり、幅広い分野において非凡な才能を発揮する彼女の技術力には強いライバル心を抱いている。
- 「おめでとう」「残念でした」が口癖。上下関係や社会的タブーに無頓着で、彼の意向によって研究施設内では階級・爵位といったものは不問とされている。スザクの事を「パーツ」と発言したり、非人間的であるような振舞いが目立つが、スザクやセシルを気にかけるような一面も見せており、時折彼らに味わい深い助言や忠告を送る事もある。
- ルルーシュが神聖ブリタニア帝国第99代皇帝に就いてからは、彼やスザクの下に身を寄せる。ゼロレクイエムについても知らされた上で協力しており、最終決戦においてはアヴァロンにてニーナの作業を補佐した。
- 【Asuka版】学園の教師という表の顔を持つ。裏では特派に所属しており、スザクに対して親身に接する(KMFが存在しないため、特派は戦闘機や陸戦艇のメンテナンスを主任務とする)。
- 【ナイトメア・オブ・ナナリー】サクラダイトを使ったギアス伝導回路を開発しており、先行して実用化していたマッドにシュナイゼルの威を借りて圧力をかけ、データを供出させる。
- セシル・クルーミー
- 声 - 井上喜久子
- ランスロット開発メンバーの一員で、ロイドの補佐を務めるオペレーター。ロイド、ラクシャータの大学のゼミ時代の後輩でもあり、庶務全般での活動をしている。自身も優秀な技術者であり、フロートユニット・エナジーウイングの考案者である。
- 優しい性格だが怒らせると怖い。上司であるロイドの言動には日頃からかなりの不満があり、学園祭のモグラ叩きを模したゲームではロイドと似た生徒を集中攻撃した。スザクには人一倍優しいが、その様子はロイドに「何者かと重ねて見ている節がある」と称されている。
- 料理が好きでよく他人にふるまっているが、自覚のないかなりの味覚音痴[3]。そのため奇抜な創作料理をよく作る。
- ルルーシュが神聖ブリタニア帝国第99代皇帝に就いてからは、ロイドと共に彼やスザクの元に身を寄せる。ゼロレクイエムについても知らされた上で協力しており、最終決戦においてはアヴァロンのブリッジでルルーシュの補佐をした。
- 【ピクチャードラマ・DVD3巻】ロイドに恋心を抱いている事が示唆されるが、無神経なロイドの態度に腹を立てている。特派の庶務全般を仕切っている。
- 【ナイトメア・オブ・ナナリー】ロイドの補佐として登場。スザクを気遣うがあまり気にかけられていない。
- ジョセフ・フェネット
- 声 - 成田剣
- シャーリーの父で、サクラダイト関連の地質調査を行う役人。ホテルジャック事件でシャーリーが人質にされた時は、彼女の事を心配していた。ナリタ連山で黒の騎士団の作戦の巻き添えとなり死亡した。
- 【小説版】地質調査を行う役人とは表向きの役職で、裏では重要な研究を行っており、それの後片付けをしていた。
- 【Asuka版】日本解放戦線の囮作戦に巻き込まれて死亡した。
- カノン・マルディーニ
- 声 - 三戸耕三
- シュナイゼル直属の士官で側近を務めている伯爵で、オネエ口調で話す自称「変わり者」。ニーナやロイドとも親しい。シュナイゼルの気質を知り抜いており、彼によく軽口を叩いているが、それは互いの絶対的な信頼関係の裏返しでもある。最終決戦でも側近としてシュナイゼルに付き従った。
- 【小説版】ナナリーのエリア11総督就任には反対であり、ナナリーの事を「怖い」と評価している。
- アリシア・ローマイヤ
- 声 - 渡辺明乃
- エリア11総督に就任したナナリーの補佐兼お目付け役を務める女性。ナンバーズに対する差別意識が強く、ナンバーズ出身であるスザクやイレヴンに慈悲をもたらそうとするナナリーには非協力的。第二次トウキョウ決戦にてシュナイゼルの指示によりナナリーが脱出するための囮とされ、その結果フレイヤの爆発に巻き込まれ死亡した。
- カラレス
- 声 - 幹本雄之
- ブラックリベリオン後に就任したエリア11の新総督。イレヴンに対し厳しい圧政と弾圧を行っていた。中華連邦の星刻と高亥を出迎えていた際に黒の騎士団によるバベルタワー襲撃事件に遭遇。自らG-1ベースに乗り前線で指揮を執るが、ゼロの策略で倒壊したバベルタワーの下敷きになり死亡した。
- アプソン
- 声 - 五王四郎
- ブリタニアの将軍。カラレスの死後にエリア11の新総督になった、ナナリーを乗せた空中艦隊の指揮官。艦隊が黒の騎士団の襲撃に遭った際、ナイトオブラウンズやギルフォード達の救援に手柄を横取りされると焦り、自ら銃座に陣取って藤堂の月下を攻撃するが、反撃を受けて死亡した。
ナイトオブラウンズ[]
- ビスマルク・ヴァルトシュタイン
- 声 - 内田聡明
- 「ナイトオブワン」の地位に就いている壮年の男で帝国最強の騎士。マントの色は白。専用機はギャラハッド。生身、KMF戦ともに身の丈以上の巨大剣を扱う剣術を得意とする。行動原理としては優しさや規範意識を第一とする。極近未来を読むギアスを持つが、シャルルやマリアンヌへの忠誠心を示すため左目をピアスで閉じて能力を封じている。
- シャルルの側近中の側近であり、かつて彼の懐刀としてマリアンヌとともに皇位継承戦争を潜り抜けたという戦歴を持つ[15]。シャルルの悲願のための同志でもあった。
- シャルルの死を知った後に、ジノ、ドロテア、モニカとその直属部隊を率いて皇帝となったルルーシュによる体制に反旗を翻す。封じていたギアスを使いスザクのランスロット・アルビオンと戦うも敗北し戦死した。
- ジノ・ヴァインベルグ
- 声 - 保志総一朗
- 「ナイトオブスリー」の地位に就いている少年でマントの色はダークグリーン。名門貴族出身だが、卓越したKMF操縦技術で今の地位を手に入れている実力派。専用機はトリスタン。独特に編んだ金髪が特徴。スザクを手伝うためアーニャとともにエリア11を訪れ、後にアッシュフォード学園高等部に入学した。
- 普段は陽気な自由人だが、戦闘では常に余裕を見せた態度で振舞う自信家。一方でナンバーズ出身のスザクに対しても親しく接するなど他人には気さくで人懐こく、学園内では女子からの人気も高い。庶民の文化には疎い。
- 太平洋上で戦って以来カレンに関心を抱いており、一目見た彼女を「好みのタイプ」と賞している。カレンがブリタニアの捕虜になった時にはブリタニア側に戻ることを持ちかけたこともある。
- 後にビスマルクらとともに皇帝となったルルーシュに反旗を翻し唯一生き延びる。自分の守るべきもののためにあくまでもルルーシュと敵対し戦うことを決意し、黒の騎士団に合流して改造されたトリスタン・ディバイダーでルルーシュらとの最終決戦に臨み、ルルーシュの蜃気楼を破壊するも、ランスロット・アルビオンに敗北。しかしカレンをスザクの元に送り届けることには成功した。
- 【小説版「ナイトオブラウンズ」】ナイトオブセブンに就任したてのスザクとのKMFでの馬上試合で彼と互角に戦って、判定負けをして以来スザクと親しくなった。騎士が多くの人を殺す立場にあるため、自分の行為を正当化して言い訳するような「弱い奴」こそが騎士に向いていると考えており、スザクのことも「弱い奴」として認めている。
- 【幕末異聞録】ユーフェミアのお付きとしてアーニャと共に登場した。裾野における最終決戦ではルルーシュ達に味方している。
- ドロテア・エルンスト
- 声 - 井上喜久子
- 「ナイトオブフォー」の地位に就いている。女性ながらビスマルクと肩を並べるほどの豪傑。ルルーシュに反旗を翻すが、ランスロット・アルビオンにあえなく撃墜され戦死した。
- アーニャ・アールストレイム
- 声 - 後藤邑子
- 「ナイトオブシックス」の地位に就いている少女でマントの色はピンク。ピンク色の髪を頭の後ろでまとめている。ナナリーと同年代ながらも最年少でラウンズとなった凄腕で、専用機はモルドレッド。後にスザクを手伝うためジノとともにエリア11を訪れ、後にアッシュフォード学園中等部に入学し生徒会に入った。
- 皇室に出入りできる貴族[3]の家に生まれ、行儀見習いでアリエス宮にいた経験がある。V.V.によるマリアンヌ暗殺現場に偶然居合わせ、死に瀕したマリアンヌのギアスによって彼女の意識を転送された後、マリアンヌを守ろうとするシャルルによってギアスによる記憶の改竄が行われた。
- 感情を表に出さず平時淡々とした低いテンションを保っている。自分の記憶を信用しておらず、あらゆることを記憶するために携帯電話で写真を撮影したりブログの更新をしたりしている。そのデータを何よりも大事にしており、データが消えてしまうと泣き出してしまう[3][16]。
- 最終決戦でジェレミアに敗れ、記憶がない事に絶望的になっていたが、ジェレミアのギアスキャンセラーによって記憶を取り戻す。ゼロレクイエム後は、ジェレミアのオレンジ農園を手伝っている。
- 【小説版】ナナリーのエリア11総督就任までの間、本国における彼女の護衛を務めていた。そこで初めて来るはずのアリエスの離宮を知る自分に違和感を覚えていた。ナナリーに対して、物事をずけずけというため、嘘をつかない相手として信頼されている。
- 【ナイトメア・オブ・ナナリー】「エデンバイタル教団」のメンバーであり、トリスタンに搭乗している。マリアンヌがその身に宿るまでの経緯が、アニメ版とは異なる。
- 【幕末異聞録】ユーフェミアのお付きとしてジノと共に登場。口数は少ない。最終決戦ではスザクやジノ同様、ルルーシュ達の味方となった。
- ノネット・エニアグラム
- 「ナイトオブナイン」の地位に就いている。気ままにして、豪放な性格の持ち主、ブリタニアの士官学校では、第2皇女コーネリアの先輩でもあった。
- ルキアーノ・ブラッドリー
- 声 - 私市淳
- 「ナイトオブテン」の地位に就いている青年で、マントの色はオレンジ色。「ブリタニアの吸血鬼」の異名を持つ。オレンジ色の髪をしている。専用機はパーシヴァル。直属の部隊としてグラウサム・ヴァルキリエ隊を率いている。
- 好戦的かつ残虐な性格で、「人殺しの天才」を自称し殺人と破壊に至上の快楽を見出す。友軍に対する仲間意識は希薄であり、味方を平然と武器や盾にする。ブリタニア軍にいるのも、殺人を合法的に許されるからである。
- 第二次トウキョウ決戦でカレンの紅蓮聖天八極式と戦うも敗北し戦死した。
- モニカ・クルシェフスキー
- 声 - 後藤邑子
- 「ナイトオブトゥエルブ」の地位に就いている女性でマントの色は黄緑色。後にビスマルク達とともに皇帝となったルルーシュに反旗を翻すが、ランスロット・アルビオンの攻撃を受け戦死した。
旧日本関係者[]
政府・軍部関係者[]
- 枢木 ゲンブ(くるるぎ - )
- 声 - 岸野一彦(ドラマCDのみ)
- スザクの父で日本最後の総理大臣。名前は「玄武」と書く。
- 徹底抗戦を唱えていた軍部を諌めるために自決したとされているが、実際はブリタニアに対する徹底抗戦の主張に反発するスザクに殺された。死の真相は桐原らによって隠蔽され「自決」とされるが、彼の死によって旧日本は混乱、もともと劣勢だった軍事能力はさらに低下し、ブリタニアの侵攻をさらに容易にしてしまう。そのため、一部からは「徹底抗戦を主張しながら、自分だけさっさと死んで逃げた」と言われることもある。
- 【小説版】日本をブリタニアに売り渡し、占領後に一定の地位を得ようとしていたとされている。また取引のためにナナリーを殺そうとし、それを知ってしまったスザクに問い詰められる。その後、背中を向け無言で部屋を去ろうとした所をスザクに刺殺されてしまう。ザ・スニーカーに先行収録された話では、ゲンブがナナリーを殺そうとするシーンが挿入されており、そこに乱入してきたスザクによって刺殺される。
- 【反攻のスザク】小説版と同様、徹底抗戦を唱えつつも、裏では日本をブリタニアに売り渡そうとしていた。しかしスザクがゲンブを刺した理由は、ゲンブとシャルルの取引の会話を聞いていて、その激昂による物である事が強調されている。殺される前に、スザクに先祖から代々伝わる懐中時計を渡している。
- 【ドラマCD・長編「戻らない 夏 の 日」】自身とナナリーとの婚約を発表しようとしていた。スザクにも相応の相手を考えているようだ。
- 【ナイトメア・オブ・ナナリー】敗戦後の地位を得るため、ナナリーとの婚約の発表を考える。日本人の支持を失わないためにルルーシュを殺害しようとするも、ナナリーの「能力」によって邪魔をされ、危険を感じてナナリーも殺そうとするも、C.C.に殺される。
- 片瀬 帯刀(かたせ たてわき)
- 声 - 小山武宏
- 日本解放戦線のリーダー。7年前の対ブリタニア戦にも参加していた旧日本軍の少将。
- ナリタ攻防戦を機に拠点と多くのメンバーを失った為、組織の運営資金である流体サクラダイトを積んだタンカーで海外へ逃亡を図る。だがその際にブリタニア軍の奇襲を受け、ゼロの仕掛けた機雷により、ブリタニア軍のKMFもろとも撃沈される。
- 【Asuka版】アニメ版同様、ゼロの謀略でタンカーごと爆殺されるが、その直前にゼロにギアスをかけられている。
- 草壁 徐水(くさかべ じょすい)
- 声 - 天田益男
- 日本解放戦線メンバーで、旧日本軍の中佐。組織内の強硬派の中心人物で、一斉蜂起を唱え続けていた。自ら強硬派を率いて独断でホテルジャックを決行。ゼロとの対面でギアスを掛けられ自決させられる。
- 【Asuka版】アニメ版同様、ホテルジャックを決行しユーフェミアを人質にとるが、ゼロとスザクの活躍によって作戦が瓦解。ギアスをかけられた日本解放戦線のメンバーによって銃撃され、瀕死に陥る。そして、ホテルに仕掛けていた爆弾を作動させた後に死亡。
- 【ナイトメア・オブ・ナナリー】ホテルジャックを決行し、またとないデモンストレーションとなるはずだったが、ゼロに裏で操られていただけだった。ナナリーが皇女であるという事を知っており、ホテルからの脱出にナナリーを利用しようとするが拒否され、部下にナナリーの親友であるアリスをホテルの上から突き落とさせる。その結果、ナナリーの悲しみと怒り・覚醒を招き、彼女のナイトメアを顕現させてしまう。ナナリーの慈悲で見逃されるがナナリーの能力を知ってしまった為ゼロに殺される。
紅月・扇グループ[]
紅月ナオトが指揮していたレジスタンス。ナオトが行方不明になってからは扇がリーダーとなった。事実上、黒の騎士団の母体となったチームだが、黒の騎士団結成前に死亡した者も多い。
- 紅月ナオト(こうづき - )
- カレンの兄で扇の親友。レジスタンス行為を行っていたが行方不明となる。カレンの反抗活動の理由は、彼の存在が大きい。妹には普通の生活をし、母を守ってくれることを望んでいた。
- 【小説版】C.C.のカプセル強奪は、彼の立案した計画によるものであり、玉城が喜んで従うほどの人物であった。
- 永田呂伯 / 永田号(ながた りょはく / ながた ごう)
- 声 - 私市淳
- 扇グループに所属していた男性。カレンと共に毒ガス(実際はC.C.)を奪取するが、クロヴィスの親衛隊に襲撃され窮地に陥る。その後、トラックを自爆させて死亡。
- 【小説版】黒の騎士団結成直前から描かれる「朱の軌跡」でも登場。本名は永田号だが、普段は陶芸家として永田呂伯と名乗っていた。ブリタニア人のクオーターであるが故に、ブリタニア人のふりをするためカレンと共に作戦に参加する。
中華連邦[]
- 黎星刻(リー・シンクー)
- 声 - 緑川光
- 中華連邦の武官。下級官吏の息子として育つ。スザク並の身体能力とルルーシュに匹敵する知略・政治手腕を持つが、病に蝕まれ命は幾許も無い。通常の操縦者では扱いが難しいハイスペックを持った神虎を扱いこなせるほどの高いKMF操縦技量を持つ。
- 下級役人だった頃に病の囚人に薬を与えたことで咎められた際に天子の温情に救われて以来、彼女に高い忠義心を持ち、外の世界を見せるとして永続調和の契りを交わす。
- 高亥を殺して総領事館の実権を握ってからは黒の騎士団とは互いの利害のために協力する関係を築く。中華連邦に戻った後、天子の政略結婚を阻止するためクーデターを起こした際は、ゼロが天子を略奪したため、大宦官の配下戦力と共に黒の騎士団と敵対するが、大宦官に裏切られ天子共々殺されそうになる。ゼロの策略で救われ自らの手で大宦官を粛清して以降は黒の騎士団と同盟を結ぶ。超合集国建国後は黒の騎士団総司令となる。
- 【R2ドラマCD・「枢木の里・悪霊の宿・本当にあった怖いギアス」】奇門遁甲や風水を司る古い家系に生まれたため、悪霊や妖怪の扱いには長けているという番外編でのお楽しみ設定が存在する。枢木神社に封じられた悪霊からルルーシュ達を救うために、妙ちくりんな呪文で悪霊を成敗しようとしていた。
- 天子(てんし)
- 声 - 松元環季
- 本名「蒋麗華(チェン・リーファ)」[15]。中華連邦の頂点に君臨する少女。超合集国建国後は合衆国中華の代表となる。
- 実際は大宦官が政治の実権を握っているためお飾りとなっており、朱禁城から一歩も外に出たこともないため外の世界のことを知らずに育った。永続調和の契りをかわした星刻に思慕の念を抱いており、神楽耶は初めての友達だった。
- 周香凛(ジョウ・チャンリン)
- 声 - 大原さやか
- 星刻の補佐を務める中華連邦の女性士官。星刻が出撃する場合には部隊の指揮を執る。超合集国建国後は、黒の騎士団参謀長官となる。
- 星刻と共にクーデターを画策するが、拘束される。その後大宦官の直率部隊が敗北したのをきっかけに黒の騎士団と交戦するが、大宦官に再び拘束される。最終的には大宦官の討伐と共に星刻に救われる。
- 洪古(ホン・グ)
- 声 - 松本大
- 中華連邦の軍人。6年前に囚人に薬を与えた星刻を捕らえたことがあり、その縁で大宦官討伐を目論む星刻と行動を共にする。背部に刀を所持している。戦闘においては星刻の指揮の下で最前線に立ってKMFの部隊を率いている。超合集国建国後は、黒の騎士団弐番隊隊長となる。
- 大宦官(だいかんがん)
- 天子の次位に位置し中華連邦の政治を行う官僚(宦官)達。国民よりも自分達の保身を優先し、天子を政治の道具にすることも厭わない。メンバー全員が顔に赤い刺青をしている。下記の高亥以外には趙皓(ジャオ・ハオウ)、夏望(シャ・ワン)、程忠(チェン・ジョン)、項勝(シャン・シェン)、蔡力士(サイ・リ・シ)、童倫(トン・ルン)、黄遷(フアン・シェン)がいる。
- シュナイゼルとの密約により天子の政略結婚と領土割譲でブリタニアの爵位を得るつもりでいたが、ゼロの策で本性が全ての中華連邦人民に露呈した為に暴動が発生、シュナイゼルにも見捨てられ星刻によって殺された。
- 高亥(ガオ・ハイ)
- 声 - 関根信昭
- 大宦官の1人でエリア11にある総領事館で総領事を務める。
- 星刻を伴いエリア11に滞在した際、バベルタワー襲撃事件の混乱の中でゼロのギアスにより総領事館に黒の騎士団を招くことを認めた。だがこれを天子への不忠とみなした星刻に殺された。公式には仲間割れの末、ゼロに殺されたとされている。
ギアス関連人物[]
- マオ
- 声 - 草尾毅
- 中華連邦出身。孤児だった6歳の頃、C.C.によって「人の思考を読む」ギアスを発現した。そのギアスが増大している上に、巧みな話術で相手の心理を突いて操ることに長け、知略戦が得意なルルーシュには相性が悪い相手でもある。
- 親の愛情や善悪、読み書きも知らず、子供の頃から長い間周囲の心の声を聞いていた結果、C.C.以外の人間と普通に接した事がほとんどないまま育ったため、精神が幼く不安定。育ての母でもあったC.C.に異常な執着心を抱いている。普段は周囲の心の声をシャットアウトする為、録音したC.C.の声をヘッドフォンで聴いている。
- 自分の前から姿を消したC.C.を探しており、スザク強奪事件のニュースからゼロにC.C.が絡んでいると推測[17]しエリア11を訪れ、ゼロの正体がルルーシュであることを突き止める。そしてC.C.とルルーシュを引き離すべくシャーリーを操ったり、C.C.を2人だけで暮らすためオーストラリアへ連れて行こうとしたが、ルルーシュの策によって阻止され警察の銃撃を受けた。一命を取り止めた後はルルーシュへの復讐を決意、ナナリーを人質にルルーシュを脅迫したが、スザクとルルーシュの共闘の前に敗れ、最期はC.C.に射殺された。
- 「GRAPHICS ASHFORD」では、C.C.に殺された後Cの世界で待っている彼の独白が挿入されている。ルルーシュの策士としての実力とブリタニアを破壊しようとする根性は認めていた。
- 【小説版】C.C.と一緒に暮らしていた幼い頃が描かれる。マオが自分の世界に逃げている状態故に契約は果たせないと判断したC.C.に捨てられた。
- 【Asuka版】シャーリーやルルーシュと接触する前に、情報を収集すべく野戦病院へ向かって、そこでスザクに呼び止められる。そこでスザクのトラウマを抉って彼がショックを受けている間に脱出する。
- 【ナイトメア・オブ・ナナリー】イレギュラーズから脱走した少女である。人の思考を読む能力に加えて相手の目を見る事で相手の記憶を呼び覚まし、その記憶をループさせる「ザ・リフレイン」のギアスを持つ。能力を使えば代償に身体を蝕まれていき、その苦しみから逃れるべくナナリーを狙う。
- V.V.(ヴイツー)
- 声 - 冨澤風斗
- C.C.の後任として嚮団の現嚮主を務める人物。小学生程度の外見年齢だが、彼もまたC.C.同様不老不死の肉体を持つ。
- シャルルの双子の兄[8]でありシャルルとは「自分達だけは嘘をつかない」と誓いを立てた。そして彼とともにラグナレクの接続を成し遂げるべく、不死の運命を受け入れてギアス嚮団嚮主となり、長い年月をかけシャルルとともに計画を進めてきた。
- 計画の同志であったマリアンヌを、シャルルと理解しあうことを嫌い殺害した真犯人。自身が関わったことをシャルルに隠したため、シャルルからは「嘘をついた」と不信を抱かれる。マリアンヌに対しては否定的な発言をしているが、内心では彼女を好きだったことがC.C.に示唆されている。
- ユーフェミアの死後、彼女が出した虐殺命令に思い悩むスザクにギアスについての情報を教え、ブラックリベリオン中にはアッシュフォード学園に現れ、ナナリーを連れ去る。
- ルルーシュ討伐を企み、嚮団の技術で再改造を加えたジェレミアをシャルルに黙って刺客としてエリア11へと送り込んだことで、ルルーシュに嚮団の位置を知られ、黒の騎士団による襲撃を受ける。ジークフリートで迎撃に出るも撃墜され、黄昏の扉から逃げようとしたが、2度目の「嘘」からシャルルに見限られ、彼にコードを奪われて不死の力を失い、先の戦闘で受けた傷が致命傷となり息絶えた。
- 【DS版】パラックスとキャスタールとは知り合い。ユーフェミアに「昏倒病ギアス」の力を与える。
DS版のみ登場するキャラクター[]
- キャスタール・ルィ・ブリタニア
- DS版の2周目から登場する第15皇子。15歳で青い瞳を持つ。相手の頭の中に自分の思考を押し付けることのできるギアスを持つ。ジェレミアを操りコーネリアを射殺させてエリア11の新総督に成り上がる。
- 我侭で、イレヴンを「クサイ」と侮蔑し、自分の騎士に任命したスザクに同属を殺させることを楽しむ残虐な面を持つ。
- ユーフェミアからは「キャス」と呼ばれ懐いている。最終局面においては専用KMF「アクイラ」に搭乗して、パラックスと共に黒の騎士団の前に立ちはだかる。
- パラックス・ルィ・ブリタニア
- DS版の2周目から登場する。キャスタールの双子の弟で、外見は全く同じだが瞳は黄色い。「ゴッド・ブレス・ユー」の一言と共に相手を完全な下僕にする「ブレス」というギアスを持ち、序盤でジェレミアを洗脳した。
- 「鬼子」と呼ばれ、10年前キャスタールに殺されたとされていたが、実際はシャルルによってナリタに封じられていた。そこから出て兄弟を皆殺しにすれば好きにさせてやるとシャルルに言われ、その通りに動いてきた。
- キャスタールと同じく幼いゆえの残虐性を持ち合わせる性格だが、キャスタール以上に殺戮を好む性格。キャスタールが汚い事をする「手」であり、サムライの血のリーダー「ムゲン」として、ユーフェミアに代わって「行政特区日本」を宣言してイレヴンを集め、それを一挙に虐殺しようとした。
- 専用KMFは「エクウス」。
脚注[]
- ↑ 「小説版 コードギアス 反逆のルルーシュR2 TURN-1-」150頁より
- ↑ 2.0 2.1 「CHARACTERS WITH:LELOUCH」より
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 月刊Newtype2008年8月号付録 コードギアス 反逆のルルーシュR2Answers500より
- ↑ 4.0 4.1 4.2 geass★netより
- ↑ 小説第三巻「コードギアス 反逆のルルーシュ STAGE-2- KNIGHT」初版では「占部(うらべ)」と表記されていた。
- ↑ 月刊Newtype2008年9月号での大河内一桜の発言より
- ↑ 7.0 7.1 「GRAPHICS ZERO」より
- ↑ 8.0 8.1 "コードギアス 反逆のルルーシュ 公式サイト" (日本語) (2008年7月14日). 2008年7月16日 閲覧。
- ↑ STAGE 7より
- ↑ 『コードギアス反逆のルルーシュ PASH! ANIMATION FILE 03』 主婦と生活社、2009年。
- ↑ 81P
- ↑ Sound Episode 6より
- ↑ TURN 22より。
- ↑ 小説版では脱出した描写がある
- ↑ 15.0 15.1 「CHARACTERS VS:ZERO」より
- ↑ コードギアス 反逆のルルーシュR2Sound Episode 3より。
- ↑ DVDマガジン内の「スタッフノート」より
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